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ロナン&エルワン・ブルレックによる「ロープ チェア」と「トゥプラ 壁付けフック」

現代に継承するArt & Technology

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バウハウスの創立者であるヴァルター・グロピウスは、工業生産と芸術性という異なる2つの分野を結ぶ「アートとテクノロジーの統合」を提唱しました。アルテックとは、「アート(芸術)」と「テクノロジー(技術)」の融合を意味する造語であり、アルテックは、創業時より同じ哲学を追求し続けています。


2020年、アルテックはこの伝統を継承し、フランスを拠点とするデザインデュオ、ロナン&エルワン・ブルレックによる2つの新製品を発表しました。「カアリ」シリーズを手掛けたロナン&エルワン・ブルレックは、技術的な専門知識の深さと類まれな芸術性で知られ、2つの新作には彼らの持ち味が余すことなく表現されています。その驚くべきシルエットと研ぎ澄まされた構造は、現代におけるアートとテクノロジーの融合を体現した姿です。

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シンプルな線画が三次元に変換され、空間にその姿を現す

「ロープ チェア」は、まるでゆらぐ影のように芸術的なシルエットをしています。最新の技術とクリエイティブな表現、頑丈な構造と柔軟な背もたれ、固く無機質なチューブと有機的なロープ。椅子のフレームに用いられた海や船上で使用するロープは、意外な快適性を実現しています。腰かける人の体重を支える背もたれにロープを応用することで、人それぞれに合わせた快適性を生み出します。自由に体勢を変えることがきる動性の高い座り方はクリエイティビティを促します。まるで痕跡を刻むかのように、それぞれの人のフォルムを留めるロープチェアは、座る人によってもまたデザインされる、まったく新たな発想から生みだされています。

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動性の高い座り方を促すロープチェア

「トゥプラ 壁付けフック」は壁に物を掛けるだけでなく、美しい装飾にもなるアイテムです。「トゥプラ」はフィンランド語で「ダブル」を意味する言葉です。その名の通り、機能性と抒情的な装飾性、そのどちらも兼ね備えています。亜鉛ダイキャスト製のトゥプラ壁付けフックは、シンプルな線画が空間に立体として現れたかのような美しい曲線を描きます。

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シンプルな線画から生まれる美しい曲線

時代は変われども、アートとテクノロジーの融合という同じ哲学のもとに生み出されたロナン&エルワン・ブルレックの製品は、アルテックの時を越えて受け継がれる製品と並んでも遜色なく、美しいコンビネーションを奏でます。

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